第三種電気主任技術者試験と勉強法について

資格

令和2年の第三種電気主任技術者試験(電験)が9月13日ということで試験日が近づいてきましたね。

私は会社から要請を受けて、平成30年と令和元年にその試験を受けて2年で合格できました。

その経験を元に試験の内容と勉強法について紹介していきたいと思います。

まず電気主任技術者試験(電験)って何?って人向けに説明すると電気主任技術者とは

受電設備の保守監督を行う為の国家資格で、資格があると工場や病院などにある下のような受電設備の保守監督業務ができるようになります。

法律により電気主任技術者でないと、それらの業務を行えない為、非常にニーズが高く就職や転職の際には強い武器となります。

また、資格持ちで5年以上の実務経験者は

常時年齢不問の求人が出ており

70歳などの高齢でも職にあぶれることがないようです。

 

次に近年の合格率を見ていきましょう。

年度合格率[%]
2019年(令和元年) 9.3
2018年(平成30年) 9.1
2017年(平成29年) 8.1
2016年(平成28年) 8.5
2015年(平成27年) 7.7

近年の合格率は10%を下回り、なかなか難しい資格となっています。

私が試験を受けて感じたことは、電気工事士などの合格率が40~60%程ある資格は過去問の数値を変えただけのような類似問題が結構出題されますが、電験についてはそのような問題はほぼ出ません。

本質を理解して、公式を組み合わせて式を導出する力が必要となってきます。

 

次に近年の合格点を見ていきましょう。

年度理論電力機械法規
2019年(令和元年) 55 60 60 49
2018年(平成30年) 55 55 55 51
2017年(平成29年) 55 55 55 55
2016年(平成28年) 55 55 55 54
2015年(平成27年) 55 55 55 55

合格点は基本的に60点以上ですが、その時の合格者数などを考慮され引き下げられることがあります。近年の傾向としては理論が恒常的に難しく、法規が鬼化しています。

法規は、どの参考書にも載っていない長い条文から一部分を抜き出したような重箱の隅をつつくような問題もあり若干運ゲー化していますw

また科目合格制度があり3年で4科目に合格すると資格の免状が取得できます。

 

次に私が行った勉強法を紹介します。

1年目は4科目を満遍なく勉強しました。というのも年度で各科目の難易度の波があり、偏って勉強すると勉強した科目が難易度が高かった場合目も当てられなくなってしまうからです。

よって1年目は1年で合格するつもりで全科目を満遍なく勉強した方がよいです。

 

具体的な勉強法は、まず「みんなが欲しかった~」という参考書の例題を2周やりました。この参考書はイラストが多めで分かりやすいので初学者の人にはおすすめです。

問題を解いている時に答えを見ても何故そうなるのかが分からない問題が出てくると思いますが電験は範囲が広いので、最初のうちはそういう問題はすっ飛ばして悩むより解く問題の数を増やすことに時間を使った方がよいと思います。

 

 

 

 

  

みんほしの問題を2周やった後は徹底演習という本の問題をひたすら解いていました。この本は重要な過去問が綺麗にまとめられていてなかなかよいと思いました。

過去問とほぼ同じ様な類似問題は試験では出題されませんが、電験の合格の近道は過去問を徹底的にやることなのでおすすめです。

 

 

 

 

 

 

試験日の40日前くらいからは試験時間と同じ時間にタイマーをセットして黄色の過去問題集(通称電話帳)を解いていました。

この過去問の自己採点で70点以上(推奨80点以上)を安定して取れれば合格が固いと思います。

また、5年以上前とかの過去問は参考書に類題が多数載っていて、解いているとどこかで見たような問題ばかりになっていて本当の力が測れないので直近2~3年の過去問については試験1カ月前まで解かないでストックしておくことをお勧めします。

 

 

 

最後に勉強時間についてですが私は平日2~3時間、休日4~5時間を試験日の1年前からコツコツ勉強していました。電験は出題範囲も広く過去問暗記は通用しないので最低でもそれくらい勉強し続けないといけないと思います。平日2~3時間の勉強時間なんて取れないと思うかもしれませんが、昼休みに30分勉強したり、通勤時間を勉強にあてたり隙間時間を有効活用していけば帰ってから勉強する時間は実質1時間弱で済むのでそんなに苦にならなかったです。また勉強する癖が付くとどんどん楽になってくるということと、試験勉強を勉強と思わずパズルを解いているようなゲームをやっているとマインドセットすることが大事かなと思います。

資格取得を目指している方がいらっしゃいましたら上記を参考にしていただければ幸いです。

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